持続可能
最新コンテンツ・イベント情報
-
糺能(ただすのう)
- ~世界文化遺産の森で、世界文化遺産の能楽を~
京都・下鴨神社の舞殿で行われる「糺能(ただすのう)」は、
森の中で上演される特別な能の催しです。夕暮れの糺の森にかがり火が灯ると、笛や鼓の音が静かに響き、観客は自然と芸能がひとつに溶け合う瞬間を体験します。
この催しは、約五百五十年前に行われた「糺河原勧進猿楽」をもとに復興されたものです。
2015年の下鴨神社式年遷宮を機に再び上演され、現在では葵祭の後に行われる恒例行事として定着しています。
葉の音や鳥の声、薪のはぜる音までもが舞台の一部となり、能そのものが自然と呼応するように進んでいきます。
糺能は、人と自然が共に息づく時間を描き出す祭事であり、能の原点にある「祈り」の姿を静かに思い起こさせます。
そしてその根底には、森と人が調和するこの土地ならではの世界観が息づいています。
次に、その糺能の魅力をさらに詳しく見ていきます。